秋が深まり、空気が乾燥してきました。と同時に貼ったばかりの材木たちも乾燥してきました。
貼り終えた地板が裂けている。一枚一枚、垂直を出しながら正確に板を張っていくことは本当に難しいです。地板の上の方を釘で留めた後、下部を留める時は、既に張ってある地板の隣に思い切り寄せるようにしてから釘打ちをしていたのですが、無理矢理板を引っ張って留めていた箇所の材木が、乾燥していく過程で釘を弾いて割れてしまいました。
そして隙間も大きくなっているのが分かりますでしょうか。木は動く、とはこの事なのだ、まさに体験をしています。生きていて、呼吸している木という素材であるからこそのハプニングですが、同時に感動もしています。私たちがこれから住む家は、こうやって、伸びたり縮んだりして季節を共にしていく家だということに。だから何?と思う方もいらっしゃると思います。わたしも家が呼吸してるんだ、ということにどんな意味があるのかは分かりません。でも、なんだかゾクゾクする。この家に暮らす日が楽しみです。いえ、もう暮らしながら建てている、という方が正確ではあります。
とは言え、この箇所は後で貼り直しです。そう、外壁張り、苦戦しています。この釘が。。。
入っていかないのです。地板を釘で留める際はエアーガンを使って機械で留めていたので飛ぶような速さで進んだのですが、目板は幅が細くて厚みがあり、ガンで正確な位置に留めることが難しいため手打ちです。これが難しい。。。地板を手打ちしていた当初の釘打ちの楽しさ、大工仕事をしているという達成感のようなものはどこへやら、渾身の力で打ち付けても釘が入っていかない苦しさもどかしさ。(打つ場所にもよりけり)そこへオットが代わりにトンカチを振るえば、ものの数発で入っていくのを見ると、男女とは(少なくともわたしと夫とでは)こんなにも力の差があるものなのかと驚かされます。
あまりにわたしは役に立てないので、オットひとりに負担がかかっているのも苦しいところ。でも、あまり工事の役に立てず時間がふいに私にだけでき、今まで出来ずにきたお客さんを現場に迎えることなど、新しいことも少しずつ挑戦。これも変化の過程です。お友だちが差し入れを持って来てくれたり、隣人の友人宅のお庭で遊んだり宿題させてもらったり。
わたしもそちらに寄り添って過ごさせてもらい、子どもたちにとっては楽しみも増えた週末。お父さん忙しいのに、こどもの秘密基地づくりはしっかり手伝ってくれて、ハナマル。
打ち付ける作業はまた次週に残りますが、ひとまずは四面全ての外壁の誕生。マフィンでお祝いの珈琲を。お疲れ様でした!!