2022年10月/玄関前外壁張り

朝5時、2階の窓には下弦の月。トイレのために外へ出ると、なんとも言えない星々の静けさに包み込まれた。この集落に住む人たちは毎夜毎晩、この星空に包まれているのかと唖然とする気持ち。子どものおもらしでみんなの目が覚めて、布団をはいで着替えさせ、再び子どもたちを布団に戻した後のこと。建設中だからこそ、トイレは家の中になく、深まる秋の肌寒い朝に外に出た。昔の人はこんな風に、炊事の度、洗濯の度、トイレの度に外へ出て、そこにある静寂に包まれるようなことが度々あったのだと思う。もちろん自然の中のこと故の、厳しさと共に。この暗闇はこの集落や長野の持つ密やかな豊かさに他ならないけれど、この夜空に包まれて眠らない人たちは、世界中どこにもいないのだと思うと、不思議な気持ちになる朝だった。

kaori

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