土曜日は大阪から来客がありました。私たちの場合、おそらく1年以上の時間をかけて自宅を作っていくので、時折タイミングさえ合えば建設中の地に友人が遊びに来てくれます。お水一杯を出すことで精一杯だった工事当初を思えば、幾分余裕がでてきましたが、毎度その日がどう過ごせるのか、事前予測がつきません。でもどんな時間であれ、出来上がる前の家の記憶を大切に思う人たちと共有できる。そのことには深い豊かさを感じています。
日曜日には強力な助っ人の登場!風の森さんの広報兼大工さん、みゆきさんの登場で、疲弊した外壁工事現場に温かさが加わりました。
助っ人大工さんに頼まずすべて自力で、、、と熱意を持っている夫でしたが、外壁工事が始まった頃から右手首が痛み始めました。
我が家はご縁あって頂き物のガンを使用していたのですが、それには目板を撃つための真鍮のスクリュー釘は装備できず、目板の工程に入ってから何百本という釘を手打ちしていくしかありませんでした。(我が家の場合、地板という板を隙間なく縦に張り、その隙間を隠すようにして上から目板と呼ばれる細い板を張っていく「縦張り・押縁仕上げ」(タテバリオシブチシアゲ)という外壁のつくりです。)
おそらくプロの大工さんでも大変な工程の釘打ちを、素人で、身体の使い方も慣れていないままの作業。またガンを使っていた外壁工事前半も、すごい速さで釘打ちを進めることができるものの、ガン自体の重さがかなりあり、振動の衝撃もすごい。片手で持ってあらゆる角度に向けて正確にうっていく必要のある作業は、どうしても手と腕に負担がかかります。
平日はパソコンを使用したデザイン業務やイラストを手描きすることを仕事にしている夫。自営業だから時間の融通は多少効くものの、休みが取れる訳でもなく、週末は必ず朝から工事。疲労の蓄積が極まって限界を迎え、この度の助っ人要請となりました。孤軍奮闘に近くなっていた夫にとって、工事について難しく感じていること、しんどいことなど分かる人にしか分からないことを話す人がいる。そのこともすごく大切なことに思います。
みゆきさんの半日参加で外壁は完成間近のところまで来ました。この後の工程のことなどを相談しながらモリモリお昼ごはん。
午後はリフレッシュを兼ねて渋柿もぎをしてから、夫は内壁工事の過程に入っていきました。昨日の晩から少しずつ始まっていた内壁作業。ついに中の作業に移ることのできる喜びがじゅわーっと来ています。『内壁終わったら、家づくりの折り返し地点って言っても良いよね?!』とみゆきさんに確認すると『うーん、、、はい。』とスッキリし切らない返答ながらも了解頂きました。(どれだけこの後の工程があるのか、何度聞いてもやっぱり想像しきれない今のわたしです。)
まずは内壁を作るための下地づくり。下地が出来上がるごとに空間に変化が生まれ、閉じられた空間ならではの寛ぎ感が出てくるから不思議。仕切りなしのワンフロアも良さがあるのだけれど、閉じられた小さな空間だからこその安心感もあることを知る。この下地にボードを貼って漆喰を塗るのかな?そこまで行けるかな?分からないけれど、これが本当に壁になるとまた違うどんな感じがするのか、経過が楽しみなことの一つ。ここからの内壁作業、扉なんかが入るとさらに、すごく難しいらしい。どう難しいのかさえわたしには分からないけれど、すでに夫はうんうん頭を悩ませています。風の森さんから数時間レクチャーを受けたけれど、最後までよく分からなかったとのこと。夫はかなりその手のことの飲み込みが良い方だと私は認識しているので、その夫が。。。。です。これから想像がつかないことの連続が、また始まっていくようです。
土曜日夕方に生まれていた、2階吹き抜け横の部屋の間仕切り下地。今週もお疲れ様でした。