”使い捨て”ではない”味わい”の家へ

INTERVIEW02
セルフビルド体験談

セルフビルド住宅情報

移住 東京都から山梨県北杜市武川へ移住
施工地域 山梨県北杜市武川 標高700m 寒冷地仕様
床面積 1階52.06㎡(15.75坪) 2階52.06㎡(15.75坪) 合計104.12㎡(31.5坪)
施工当時の家族構成 ご夫婦(40代前半) お子さん(5歳、7歳)
セルフビルド工事内容 内壁外壁張り、床張り、壁断熱、ボード張り、漆喰左官工事、ペチカ作成、その他台所や棚、お子さんの成長に合わせての間仕切りの壁
施工開始から入居までの期間 約1年半
入居時の状況 2階の床張りと天井張りを終えたところ。水回りは隣のアトリエを使用しながらの生活
大橋さんご夫妻が北杜市武川の赤松の森に自宅をセルフビルドしたのは、今から8年前のこと。「とにかく、やってみたかったから」と、ほぼひとりで家づくりをした夫・睦さんと、「家づくりは何も手伝えない」と言いながらもアイデア豊富な妻・恭子さん。好対照なおふたりには「使っていくうちに味わいの出る素材で家を建てたい」という共通のこだわりがありました。
窯のある家
木々に囲まれて、静かなところですね。
睦さん この土地にきたのは、もう18年くらい前になります。最初は家はなく、僕の陶芸の仕事場でした。穴窯をつくりたくてあちらこちらを探していたのですが、この土地はまさに理想で。”窯を焚く煙を出しても大丈夫”というのが土地選びの唯一の条件だったのですが、ここはまわりに薪になる赤松が豊富ですし、奥まっていて通りからも見えません。 今はこれでもだいぶ開けてきたのですが、当時はもう、全部が山だったので、窯を築くために木を切って、草を刈ってね。ちょうどよさそうな斜面に窯をつくろうとして、掘ってみたら大きな石だらけで(笑)。石を掘り出して土で埋めて、やっと登り窯ができました。窯の隣に大工さんに工房を建ててもらって、最初は、僕だけここに住んでいました。
恭子さん結婚して、主人に「窯をつくるのにどうかな」と言われて最初にここに連れてこられたときは、本当に”ただの山”で……。私はもともと自然が大好きというわけではなかったので、初めてここにきたときは、最初、一歩も車から降りられませんでした。東京からこちらに引っ越すときにも、親に驚かれたくらいで。
そうでしたか。それでもここにお家を建てようと思ったのはなぜですか? 
睦さんずっと、やってみたかったので。工房の隣の場所があいていたので、「いずれは、せっかくだから、家をつくりたい」と思っていました。
恭子さんこの家に住む前は団地に住んでいたのですが、やはりどうしても手狭ですし、子どもたちが大きくなりすぎる前に”家”というものをもちたいという気持ちがありました。それにあの頃は子どもたちも小さくて、あまり手がかからなかったということもあります。今は主人の仕事も当時より忙しいですし、子どもたちも大きくなり、毎日のお弁当づくりや送迎にも時間がかかって、とても家づくりをする余裕はありません。あの頃だったからできたことで。あとは、若かったから、勢いですね。今思えば、思い切って、いいタイミングで建てられたと思っています。ただ、今のこの家も、この暮らしももちろん気に入っていますけれど、私はやっぱり都会も好きなので、この先どうなるか(笑)
えー!
恭子さん家を建てようと思ったとき、最初主人は「全部自分でつくりたい」と。でも、陶芸の仕事もあるし、どうしようかと思っていて……。そんなとき、私がお醤油などを一緒につくっていた仲間が、「いいところを知っている!」と、風の森さんを紹介してくれました。その方は食べ物や生活スタイルにもすごくこだわりのある女性の大工さんで、そういったご縁で、風の森さんにお願いすることになりました。風の森さんにはとてもよくしていただいて、感謝しています。道具なども貸していただいて、大変だったけれど、気持ちよく家づくりができました。
”消耗”するのではなく”味わい”になる素材で建てたい
お家の間取りなどは、もともとおふたりに設計のイメージがありましたか?
恭子さん私の希望はキッチンのバックヤードと玄関脇の広い土間ですね。最初からそれは絶対にほしくて、そういう配置のイメージがありました。主人はお風呂場とトイレを分けてほしいと。普通はお風呂場とつながったところにトイレがつくことが多いと思うのですが、トイレは独立していてほしいというのが、主人のほとんど唯一の希望でした。
睦さんこっちは家や建物のことは何も知らなくて。カミさんは多少知っていたから。
恭子さん私はもともと東京で住宅関係の仕事をしていましたので、それまで何百棟という家を見てきました。それもあって、「こういう素材だと使っていくうちに汚れていくな」と経験でわかるようになっていて。壁紙やビニールクロスですと、最初は綺麗でも数年経つと汚れてしまうでしょう? ですから、自分の家は、使い込むと味がでる家にしたくて。
”消耗していく”のではなく、使っていくうちに”味わいになる”、そういう素材で建てるというのが、ふたりの中での共通のこだわりでした。この家の柱や玄関ドアの取っ手もそうですが、みんなが触るところが、だんだんと艶々してくるのが好きです。お寺の廊下や柱もそうですよね。器も一緒。使っていくうちに味わいが出てきて……。そういう経年変化がいいですよね。
「この梁がうちの”家宝”です」
恭子さん私はこの丸太の梁が一番気に入っています。この梁がうちの”家宝”です。
睦さんこういった梁のように、風の森さんの、”なるべく近隣の木を使う”っていうのが、すごくいいなと思うところでした。
風の森ありがとうございます。今でも丸太は地元の材です。ただ、それ以外の材は地元産ですべてを揃えると価格が上がってしまうので、最近は国産ではあるけれど、産地の指定まではできなくなっています。この家を建てた頃はほとんど全部が地元材で手刻みでしたから、今となってはとても貴重なお家です。
恭子さん私たちが建てたときと数年しか違わないのに、かなり変わってきているのですね。お話を聞いて、この家をもっと大事にしたくなりました。 家づくりをしたとき、私たちももちろん予算は限られていて……。本当はもうひと部屋つくりたかったのですが、それを諦めても、材料にはこだわりました。一番大事なのは材料だと思っていたので。風の森さんは地元のヒノキや玄関に使ったクリなど、私たちのイメージに合う材質のものを用意してれました。セルフビルドの家づくりをすすめてくださったのも、本当は建てるところまで全部風の森さんでされたほうが会社にとって利益になるはずなのに……。「なんて良心的なんだろう」と思いました。
睦さん土谷さんが、「やって出来ないことはないから、やってみたらどうですか」と、ひと押ししてくれて、ありがたかったですね。
「寸分の狂いもなく」なら、3センチのズレはいい
セルフビルド中はどんな様子でしたか?
睦さんもともと隣に工房の建物があったので、そこに住みながらつくることができたのはよかったです。始めの頃は、半日は陶芸の仕事で、あと半日は家づくりという感じでやっていました。ただ、最初は大雑把なところからやるからスムーズだったのですが、だんだんとどうしても「きちんとやろう」と思いすぎて、わからなくなってきてしまって。でも、風の森の大工さんに、「『寸分の狂いもなく』という言葉があるのだから、1寸=3センチくらいのズレはいい」と言っていただいて。それでだいぶ気楽にできるようになりました。
あと、知識としては知っていたけれど、「木はこんなに動く」ということなども、やってみて初めてわかったことですね。
風の森よくわかります。セルフビルドをされている方は、どうしてもきっちりやろうとしすぎてしまいます。ご夫婦で作業されていても「そこズレてるよ!」「きちんと合わせて!」と(笑)。「木は生きているから、大丈夫です」「木は動きます。だから当然冬は乾燥すれば縮み、隙間ができる物。それが自然です。」とお伝えするとやっと気楽になっていただけます。木工職人さんとは違うので、おおらかに、おおらかに、というのが大事なんです。
睦さん以前土谷さんが、「私たちは”細工”じゃなくて”大工”だから」っておっしゃっていたことがありました。細かく数ミリを見るのではなく、いい意味で大きく、全体を見ることが家づくりには大事ということですね。
恭子さん木が生きているというのは、住んでいてもわかります。木の感じで「ちょっと空気が乾いてきたかな」って、お天気がわかりますもの。
睦さん木の家はほんとに面白い。今でも住んでいて感じます。
”できているなり”での引っ越し
睦さんは、お家の中で一番好きなところはどこですか?
睦さん設計云々には関わっていなかったけれど、自分でつくったから部分部分の愛着が全体にありますね。「ここ、苦労したよなー」「こうやってつくったよなー」って、覚えています。気に入ってるのは、やはり2階の床だな。張っていくときの、”できていく感”がよかったです。床板を張っていくと、だんだん機械や床材を置けるスペースができてきて、それが嬉しいんですよ。2階は広いひと間で仕切りがないから張りやすかったですし、張り終えたときの広々とした感じがよかったですね。
睦さん2階の床を張っていたときは、まだ1階は床を張っていなくて基礎のコンクリートが見えていて、そこに買ったばかりのインパクトドライバーを落としてしまったこともあったな。
実は僕はもともと高いところが好きじゃなくて……。2階の床を張るとき、大工さんは「梁にコンパネを置いて乗ればいい」と言うけれど、ギシギシしてそれが嫌で。落ちそうで……。それでコンパネを3枚も重ねてね(笑)。
1階の床ではなくて、2階の床から張ったのですか?
睦さんそれは、カミさんの”引っ越しプラン”があったから(笑)。寝る部屋になる2階が優先だったので。外壁は先にやっていて、内装は住みながらやればいいと思っていたので、2階の床を張り終えたところで引っ越しました。
恭子さんその年の「4月1日から住む」と、先に引っ越しの日を決めていたので(笑)。たとえ未完成でも、「そのときに”できているなり”で引っ越す」と。それで、引っ越したときにはまだこちらには玄関もトイレもキッチンもお風呂もなくて。隣の工房にはトイレとキッチンとシャワーがついていましたから、最初の頃は、工房のキッチンやトイレを使うときには、2階の窓から外の足場を使って出入りしていました。夜、隣の工房でご飯を食べたら、みんなで足場を使って2階に上って「おやすみ!」と(笑)
それはすごいですね!
”つくる人”と”普通の人”
外壁張りは大変だったのでは?2階建てで、かなり大きな建物なので。
睦さんそうですね。外壁はひとりで張ったので、なかなか大変でした。木で治具をつくって、高さを揃えて、支えながら張っていきました。
おひとりでされたのですか?
恭子さん私は、ほぼノータッチでした(笑)。子どもと一緒に外壁材の塗装はしましたけれど、それもかなりの量でしたので、途中で本当に心が折れそうになって。
そうでしたか!家づくりプランは恭子さん。つくるのは陸さんだったのですね。 睦さんはものづくりのお仕事をされていますが、初めてセルフビルドしたのが2階建てとは、最初から”大物”でしたね……。
睦さんはい。でもとにかく、やってみたかったので。ただ自分流だとやはりすごく時間がかかるので、そこはカミさんがちゃんとおしりを決めて(笑)、「もう、4月1日には引っ越すよ」って。
恭子さん最後の方は本当に大変でした。ちょうど大雪が降った年で、足場が雪に埋れてしまったこともありましたし、冬の作業は寒くてつらそうで。見ていて、もうかわいそうなくらいだったのですが、そんなことは言っていられなくて。私は何も手伝えないですし……。
主人はもともと”つくる人”ですけれど、私はものづくりの人間ではなくて、”普通の人”ですから。主人のように「ものづくりをしたい」と思うタイプではないので、いろいろな意味で、”つくる”ということは”できなかった”ですね。天井を張るのにも主人がすごく苦労をしていて、大変だなと思いました。
睦さん天井張りは最初は脚立を2つ立ててやっていたのですが、「これじゃあ進まない……」と、その辺にちょうど単管があったので、それでバーっと足場を組んで、いちいち下りなくていいようにしたり。そうやって、自分なりに工夫しながらつくりましたね。
セルフビルド中は、いくつか他のお家も見せていただきました。同じようにセルフビルドで建築中のところに行って、ご夫婦でやっていらっしゃるのを見たり。見ているときは”ふたり”の便利さに気づかず、帰ってからひとりでやったら大変でした(笑)
恭子さん本当に申し訳ないけれど、私はそういうことに長けていなくて。切る作業などは少しはやりましたが、私がやると、なぜか曲がってしまうの……。仕事で定規を使って設計をしていたので、できるはずなんですけれど、定規をあてても、私がやると曲がってしまう(笑)。”図面”はわかりますが、”つくる”はわかりませんね。
睦さんでも、釘打ちは家族みんなでやったよね。
恭子さん床張りも、窓のところの最後の2列は子どもと一緒に張りました。最後の2列だけずっと張っていなくて、あるとき知り合いが窓の外の景色を見ていたらその隙間に落ちてしまって。急いで「埋めなきゃ!」って(笑)
住んだら、進まない
このお家は、壁の白い漆喰も、木の床も、味わいがあって素敵です。アンティークの家具にも、置かれている睦さんの器にも似合っていますね。
睦さん住み始めは床も半分くらいしか張っていなかったから、先に張った方から汚れていって、場所によって、汚れ方が違っていたね。壁の漆喰塗りは、僕がやってみたくて(笑)。住みながら、家具を置くところを先に、必要順に塗っていくような感じでした。
恭子さん最初の頃は床がまだ張りたてで綺麗でしたので、私もなんとなく床に傷をつけないようにしていて。でも主人が、「傷をつけないために生活している訳じゃないよ」と。それで私も心を決めて。子どもがふたりとも男の子なので靴下が汚れていて、歩くと家中が砂でザラザラだったりするので、実際、すぐに諦めの境地に入りました(笑)。でも何年か経ったら、それも馴染んで、いい雰囲気になったと思います。
睦さん風の森の大工さんに「住んだら、絶対進まない」と言われていて、「そうだろうな」と思っていたら、やっぱりそうなりました。住んでいないときはここで作業してもいいけれど、住んでしまうと生活の場になりますからね。床が汚れる作業はできないし、散らかしたら片付けないといけない。工房で木を切って、こっちに持ってきて合わなくてまた持ち帰ったり、何度も行ったりきたりしてね(笑)。壁の漆喰もまだ塗っていないところがあるし、玄関ができたのも3年前かな。このペチカも、住みながらつくりました。
ペチカのある家
ペチカのある家を、初めて見ました。
睦さんこれは、レンガを積んでつくりました。レンガの壁の中はトンネルみたいにぐるぐると熱い空気が通るようになっていて、壁全体で部屋を暖めます。でもこの家だと、逆に暖かくなりすぎますね。
恭子さん大工さんのお家にペチカがあって、「いいなあ」と思ってうちにもつくってもらいました。レンガに埋め込んだ小さな棚が可愛いでしょう。このレゴのフィギュア、うちの家族なんですよ。
本当に素敵ですね。もしこれから何か建てたりつくったりするときには、またセルフビルドでやりたいと思われますか?
睦さんああ、やりたいですね。あのときできなかった工夫とか、試してみたいです。
恭子さん2階にベランダをつけたいとかウッドデッキをつくりたいという希望はありますね。まだ足場があったとき、お布団をこまめに干せるように、2階の窓の外に主人に布団干しをつくってもらいました。セルフビルドは、そういうふうに自分たちの自由にできるから楽しいですよね。失敗することもありますけれど、いろいろなことを自分たちで決められるから、面白いです。
圧倒された、風の森の建前
こんなに自然が豊かで、しかも身近でいつもお父さんがものづくりをしているというのは、息子さんたちにとって素晴らしい環境ですね。
睦さん子どもたちにとってはそれが”日常”だから、特別感は全然ないかな(笑)。僕らは一度東京に出てからこちらにきているけれど、ここで生まれた子どもたちにとっては、この家や、この環境が”初”で”すべて”ですから。最初、この家に住み始めた頃、子どもが「なんでうちはこんなにいろいろボコボコしているの?」って(笑)。友達の家と違うからでしょうね。この家も、僕らは「これがいい」と思っているけれど、ここで育ってきた子どもたちにとっては、これが”普通”ですから。
恭子さんかえって友達の家のような白くてピカピカの家に憧れがあったり。無垢材や漆喰、そういった素材で建てた家の価値はすぐにはわからないかもしれないですね。
睦さん一度東京とかに出てみて、感じることはあるかもしれないね。
恭子さんでも建前のときはすごかったです。私、当時はまだ建前がどのようなものなのかよく知りませんでしたので、建前の日も普通に子どもたちを小学校と保育園に行かせていました。そうしたら、風の森の大工さんが9人くらいだったか、大勢集まってくださって。手作業で、刻んできた木と木を組み合わせて、たった1日でどんどん建てていくので、もうびっくりしてしまって。本当に圧倒されて、急いで子どもを迎えにいきましたもの(笑)
棟上げのとき、子どもたちも一番高いところに上らせていただいて、腰が引けていましたけれど、コーンコーンって木槌で打ったりして。あれは、子どもたちにとって本当にいい体験だったと思います。本当に、その日は感動して、嬉しかったです。
あまり考えずに、まずは手をつけてみる
実際にセルフビルドをされた体験から、セルフビルドに興味のある方、チャレンジするか迷っている方に伝えたいことはありますか?
睦さんうーん。無責任かもしれないけれど、あまり深く考えずに”まずはやってみる”のがすごく大事ということかな。それこそ、途中でできなくなったら「ここからお願いします」って頼めばいいから。そういう意味で、絶対にやったほうがいい。
セルフビルドは楽しいです。その楽しさの中には、わからなかったり、大変だったりすることももちろんあるけれど、本当に厳しかったら「お願いします!」でいいから、大事なのは、”まずは手をつけてみる”ことじゃないですかね。
恭子さんそれに、暮らしてからも自分で建てた手前、不具合があったらという不安もありましたけど、連絡すればすぐに来てくださり、的確なアドバイスをくれて。セルフビルドだからこそのアフターフォローの点でも安心できました。
セルフビルドの体験が今後何に生かされるのかはわからないけれど、なんとなく知っていた機械の使い方、木の性質、そういうことをこんなに集中してやれたり、感じたりできる体験は、なかなかないです。いろいろなことがわかるのが、すごくよかったです。日曜大工でちょっとしたものをちょこちょこつくるよりは、大きいものを。そうすると、何かあったときに「あれをやったんだから、できるだろう」って。
いろんなことって、工夫できる
それほど面白い家づくりなのに、自分で家をつくることが少ないのはなぜでしょう。
睦さんうーん。家は、実際に住むものだから、プロに任せるというか……?
恭子さんもともと”つくる”という発想にならないのでしょうね。今は、家は”誰かに建ててもらうもの”か”買うもの”になっているのかもしれません。
風の森風の森としては、自分の住む家を自分で、もっと気軽に自由に、好きなようにつくる、そんなふうに家づくりができたらなって思っています。
睦さんそういう意味でも、さっき言ったように、あまり難しく考えすぎないことがいいのかもしれませんね。家だからって、たとえば「隙間があって、そこに風が入ってきたら……」と考えたり、心配したりするのではなくて、さっきの話のように「3センチの狂いだったら別に気にしない」とか、それこそ「風が入ったらその隙間を塞げばいい」という発想ができるように。「いろんなことって、工夫できるな」ってすごく思いますね。
素敵な言葉です……! 今日はありがとうございました。
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